沖縄で桜を見ながら花嫁になりました

元々目立つことが嫌いな上に、ウェディングドレスを着たり皆に披露したりということに全く興味がなかった私は、それでも挙式は挙げなさいという夫の両親の言葉に従うために、遠方での挙式を計画しました。親兄弟だけを呼んで、小さな挙式を。そうするには北海道へ飛ぶか沖縄に飛ぶかが一番だったのです。
沖縄を選んだのは、ただ単に南国が好きだったからです。実家では子供の頃から沖縄旅行を何度もしていましたから、今更観光地にも用はなく、リゾートホテルでのウェディングが目的で旅行雑誌から申し込みました。おりしも新年があけたところで沖縄はシーズンではありませんので、2泊3日で挙式つき、リゾートホテル泊まりでもとても安くすみました。
選んだのは沖縄本島の北側で、近くには美ら海水族館があるリゾートホテルです。レンタルのドレスをきてリハーサルを1度だけ、次は本番でとてもスムーズでした。写真は嫌というほど撮ってもらえましたし、両家の家族はきてくれたのでこれで勤めは果たしたと満足でした。そして翌日です。今まで行ったことがない観光地がそもそも沖縄にはほとんどないのですが、寒緋桜が咲き乱れる今帰仁グスクに行ってみようということになったのです。
東シナ海を見下ろす世界遺産である今帰仁グスクでは、丁度桜祭りの真っ最中でした。屋台も並び舞台では伝統舞踊が披露されていて、1月だというのに桜の花びら舞う沖縄で飲んだり踊ったりの楽しい時間を過ごすことが出来たのです。真冬に結婚したのに桜の花びらを浴びることができ、真っ青な空の下、広大な海を見ながら結婚式が出来たのは、本当に良かったなあと思っています。